上手に酸素を使える酸素脳を目指そう。
酸素が足りないと頭がボーっとする。例えば仕事中に頭がボーっとすると感じる時窓を開けて換気してみることがあるのでは?新鮮な酸素を得ようとするその行動は本能に間違っていません。漠然としたいわゆる頭が働かない感の根拠は脳での酸素消費状態を見ると明らかになります。私たちが頭を使う時、必ず必要になるのが酸素です。脳の神経活動と酸素の消費は、同時に起こっています。頭が働かないと感じているときは脳で酸素がうまく使えていないときだと言い換えることができるのです。MRIやCTなどの医療技術が発達して脳の複雑な働きが明らかになりつつある今、脳の血流量を測って脳のどの部分が働いているかを推測する事も可能です。しかし、より詳しく脳がどのように働いているかを知る方法があります。毛細血管内で起きる酸素の消費と配給の様子を微弱な赤外光で測る光機能画像法です。この方法で脳のどこでどのように酸素を消費するかをみえる化すると面白いことが分かります。例えば何か学習しているときは、記憶や学習に関する場所に血流及び酸素が集まります。ところが問題が解けない時など上手く学習出来ていない時には血流は十分あるのに酸素も消費が上手くいっていないことがわかるのです。わからないから酸素が必要とみなされ酸素が脳をすどうりし頭が働かないと感じる状態が加速されるのです。元気な高齢者の脳酸素消費を調べたところ、それぞれの方々が得意な趣味を行っているとき関連する場所で活発な酸素消費が見られました。脳は筋肉と同様で鍛えていれば成長します。